2002/01/10 更新
2001年12月18日

新種のウィルス「 GONE 」対するセキュリティ対策の
確認および徹底に関するお願い

 拝啓 益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また平素は、格別のご高配を賜り誠に有り難うございます。

さて、昨今非常に感染力が強い新手のウィルスプログラムが猛威を振るっておりまして、ワームによる弊社製品を稼動するマシンにおける感染ならびに、攻撃を伴うネットワークトラフィックの著しい増大の被害が報告されています。これらの一連の攻撃と感染からのお客様のシステムの保護を目的に、下記でご案内するセキュリティ対策の実施方法に基づき、お客様がご利用されているシステムにおけるセキュリティ対策の確認および対策をお願い申し上げます。

敬具


<<概要>>
 本情報は、新種ウィルスに対するセキュリティ対策の周知徹底を目的に発行されました。
なお、最新の情報は下記マイクロソフト社 Web サイト上にて公開および随時更新されています。実際に対策を行う場合は、下記マイクロソフト社 Web サイトで公開されている情報を確認していただきますようお願いいたします。

 >> http://www.microsoft.com/japan/technet/security/default.asp

GONE ワームに関する情報

はじめに

現在、GONE と呼ばれるワームが被害範囲を広げております。 (別名に GONE.A, WORM_GONER.A, I-Worm.Goner, Gone, W32/Goner@MM 等があります)
このワームは以下の方法で感染を広げていくことが判明しています。

  • Microsoft Outlookを利用したE-Mailによる感染、拡大
  • 他社製のICQによる感染、拡大
参考:ICQは、ユーザー間でメッセージの交換を行うためのアプリケーションです。

本ワームは、感染すると特定の実行されているプログラムを強制的に終了させ、そのプログラムの実行ファイルを削除し、そのファイルと同一ディレクトリ内のファイルについても併せて削除します。
Outlook のアドレス帳を利用してワームが添付されたメールを大量に送信します。添付ファイルのファイル名は、 gone.scr です。 また、 ICQ を利用してワームのコピーを送信します。

また、以下の Web サイトにて本ワームに関する情報が公開されておりますので併せてご参照ください。

本ワームへの対策に関する情報を以下に記載いたします。
本対応を行われていないお客様は、至急対応をお願いいたします。

GONE ワーム の影響を受ける恐れのある製品

  • Microsoft Outlook
  • Microsoft Outlook Express
注意:Outlook Expressについては、ワームの動作が確認できないため影響を受けない可能性もございます。しかしながら、可能性が考えられるため記載させていただいております
 

本ワームへの対策 本ワームは、Outlook のソフトウェアの不具合を利用したのものではありません。従来のワームと同様に添付ファイルとしてメールで送られてきます。このファイルをお客様が実行しない限り問題になることは無いため、上記ファイルの添付されているメールは、削除をお願いします。

Outlook 2000 をお使いのお客様へ

Outlook 2000は、電子メール セキュリティ アップデートを行っていただくことで、本ワームの実行を防止できます。 電子メール セキュリティ アップデートをご利用いただくには、Office 2000 Service Release 1(SR-1)を最初に適用していただく必要がございます。詳しは、Outlook 2000 SR-1 アップデート: 電子メール セキュリティのページをご覧ください。
電子メール セキュリティ アップデート (更新版) は、Office Service Pack 2以降に公開されたため、Office 2000 Service Pack 2には含まれていない修正が含まれております。以前の電子メール セキュリティ アップデート、または Office 2000 Service Pack 2を適用されているお客様につきましても、必須ではございませんが適用をお勧めいたします。

Outlook 2002 (Office XP) をお使いのお客様へ

Outlook 2002 は、標準の状態で本ワームの実行を防止する機能があるため特にアップデートを行っていただく必要はございません。しかし、この機会にお客様の安全を守るためのアップデートの適用をご検討ください。

Exchange Server をお使いのお客様へ

Exchange Server 5.5 または 2000 をお使いのお客様は以下の技術情報も併せてご覧ください。

アップデート モジュール入手先

マイクロソフト社が提供しているダウンロードサーバーから必要となるモジュールを入手する形でインストールを実施します。

以上