CD-ROMドライバはWindowsが独自に持っていて、ほとんどのCD-ROM製品は認識するように設計されていますが、Safeモードでは、周辺機器の動作に必要なドライバプログラムが組み込まれず、Windowsの動作に最小限必要なプログラムしか実行されていません。したがってSafeモードやDOSモードでは別途CD-ROMのドライバが必要になります。
例としては、ブートドライブのルートディレクトリにあるCONFIG.SYSと言うファイル中のDEVICEと言う項目にリアルモード用CD-ROMドライバプログラムの記述と、AUTOEXEC.BATというファイル中に
MSDOS.EXEを実行させる記述を付加しなければなりません。ただしDOSの詳しい知識が必要になりますので、DOSモードでのCD-ROMドライブの使用は、起動ディスクなどで起動して使用することをおすすめいたします。また、Safeモードでの起動ではブートドライブのCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを直接編集して起動するかたちでしか方法がありませんが、Windows
正常起動時にこれらの記述を削除あるいは無効にしませんと、IDEデバイス全体が「互換モード」で動作して、Windows全体のパフォーマンスを低下させる原因になってしまいますので、ご注意ください。
[config.sys]
DEVICE=[CD-ROMのドライバ] /D:MSCD001 または
DEVICEHIGH=[CD-ROMのドライバ] /D:MSCD001
を記述します。[CD-ROMのドライバ]の部分はCD-ROMドライブによって異なりますので、製品に添付されていたリアルモード用CD-ROMドライバファイル名の記述をします。
[Autoexec.bat]
MSCDEX.EXE /D:MSCD001 /L:P ( /L: オプション
"P" と指定した場合、CD-ROMはPドライブになります)
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