よくあるお問い合わせについてのサポート情報

 
 CD-R/RW ディスクにコピーしたファイルまたはフォルダが消失してしまう現象が発生します。
 Windows XP に標準で搭載されている CD レコーダーの書き込み機能を使用した際に、CD のデータが消失してしまうという障害について、詳細情報とその対処方法についてご案内致します。

Windows XP 標準の CD 書き込み機能を使用して CD へ書き込みを行う際、名前に特定の文字が使用されているファイル名やフォルダ名の書き込みを行った後に、その同じメディアに対して他のファイルやフォルダを追加で書き込んだタイミングで、ファイル名またはフォルダ名の一部の文字と拡張子が失われたり、CD に書き込まれたファイルまたはフォルダの全体が失われる、という現象が発生します。また、その書き込みを行った CD は使用できなくなる、という現象が発生します。

問題となる文字一覧
この現象の原因となる、特定の文字コードを含む文字は以下になります。この文字を、ファイル名やフォルダ名の先頭に使用したり、あるいはこの文字をファイル名やフォルダ名として作成したものを、メディアに書き込んで、その後に追加で同じ CD に対して書き込みを行った場合に現象が発生します。
 

JIS第一水準漢字・文字コード表

JIS Shift-JIS EUC UTF-8 UTF-16 問題となる文字
01 46 214E 816D A1CE EFBCBB FF3B [
02 08 2228 81A6 A2A8 E280BB 203B
07 61 275D 847C A7DD D0BB 043B л
08 21 2835 84B3 A8B5 E294BB 253B
16 69 3065 88E3 B0E5 E58CBB 533B
17 23 3137 8956 B1B7 E9B0BB 9C3B л
18 72 3268 89E6 B2E8 E794BB 753B
19 72 3368 8A88 B3E8 E6B4BB 6D3B
25 22 3936 8D55 B9B6 E694BB 653B
25 67 3963 8D83 B9E3  E9B4BB 9D3B
25 79 396F 8D8F B9EF E588BB 523B
28 71 3C67 8EE5 BCE7 E4B8BB 4E3B
31 12 3F2C 904B BFAC E5B0BB 5C3B
33 43 414B 916A C1CB E998BB 963B
35 80 4370 9290 C3F0 E8A8BB 8A3B
41 01 4921 9540 C9A1 E9BCBB 9F3B
41 49 4951 9570 C9D1 E9A0BB 983B
42 13 4A2D 95AB CAAD E590BB 543B
44 65 4C61 96DF CCE1 E688BB 623B
JIS 第二水準漢字・文字コード表
JIS Shift-JIS EUC UTF-8 UTF-16 問題となる文字
49 24 5138 9957 D1B8 E584BB  513B
52 13 542D 9AAB D4AD E59CBB 573B
64 11 602B E0A9 E0AB E788BB 723B
65 81 6171 E191 E1F1 E798BB 763B
67 43 634B E26A E3CB E7A8BB 7A3B
68 88 6478 E2F6 E4F8 E9ACBB 9B3B
69 59 655B E37A E5DB E7B8BB 7E3B
70 55 6657 E3D5 E6D7 E880BB 803B
73 81 6971 E591 E9F1 E89CBB 873B
74 39 6A47 E5C5 EAC7 E8A0BB 883B
74 88 6A78 E5F6 EAF8 E8A4BB 893B
77 53 6D55 E774 EDD5 E8BCBB 8F3B
79 07 6F27 E846 EFA7 E98CBB 933B

再現の手順

  1. Windows XP Home Edition/Professional を使用して、ファイル名、または、フォルダ名に問題となる文字一覧で案内されている文字で始まる名前で、ファイルやフォルダを作成します。 (例:画像.doc、活字.txt など)
     
  2. 作成したファイル、またはフォルダの上で右クリックをし [送る] をクリックしてから [CD-R/RW ドライブ] をクリックします。
     
  3. 画面の右下部分にバルーンメニューで、「 CD への書き込みの準備ができたファイルがあります。ファイルをここで表示するには、このバルーンをクリックしてください」と表示されますので、バルーンの上でクリックを行います。
     
  4. エクスプローラが起動し、「 CD に書き込む準備ができたファイル」として下向きに矢印のついたファイル/フォルダが表示されます。 左側に表示されているタスクリストの、「 CD 書き込みのタスク」部分から「これらのファイルを CD に書き込む」をクリックします。
     
  5. 「 CD 書き込みウィザードの開始」が起動し、CD に任意の名前をつける画面が表示されますので、「次へ」で先に進みます。
     
  6. CD 書き込みウィザードで、コピーが実行されます。実行後、CD トレイが開いて CD が排出され、書き込みウィザードが終了するので、「完了」ボタンでコピー作業を完了します。
     
  7. 上記のデータが書き込まれているディスクに、同じ手順で、再度ファイルまたはフォルダの書き込みを行います。この際のファイル、フォルダ名は問いません。書き込み処理開始後、コピーの作業の状態を表すゲージ表示が、最後部分に到達する前に CD トレイが開いて CD が排出され、「書き込みウィザードの終了」でコピーが完了ました、と表示されます。
     
  8. 「完了」ボタンを押して CD を再度挿入し、CD の中身を確認すると、ファイル名またはフォルダ名の一部の文字と拡張子が失われたり、CD に書き込まれたファイルまたはフォルダの全体が失われる場合があります。場合によっては、その CD が使えなくなる場合があります。

解決方法

マイクロソフト社では、現在この問題を WindowsXP 製品自身の障害と認識しており、修正する修正プログラムを提供中です。修正プログラムはこの資料に記載された問題のみを修正することを目的としております。
修正プログラムは以下のサイトにて入手が可能です。
マイクロソフト ダウンロードセンター (Windows XP Patch: CD Burning Update)
 

        http://www.microsoft.com/downloads/release.asp?ReleaseID=37768

補足

なお、この障害は WindowsXP の標準搭載機能を利用した時のみ発生する問題であります。
EazyCD Creator (Direct CD含む) / WinCDR / B's Recorder Gold (B's CLiP含む) / NERO (InCD含む) などのサードパーティ製のCDライティングソフト/CDパケットライティングソフトを使用してCDに記録した場合には発生いたしません。
また、上記現象が発生した CD-RW のメディアは、サードパーティ製の CD ライティングソフトを使用し、消去または再フォーマットを行うことにより、再度利用することができます。


 

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